ローアーチ(扁平足)って何なの!?理学療法士が解説します!!

リハビリ疾患別

扁平足で困っている、または扁平足なのではないかと不安に思っている人も多いのではないでしょうか(*_*)

そんな扁平足について①症状と病態 ②痛くなるメカニズム ③セルフケアのポイントの3つに分けて分かりやすく説明していきたいと思います!この記事を読んで『扁平足』について理解を深めていきましょう( •̀∀•́ )/

トクくん
トクくん

ぼくは学校で扁平足って言われたことあるよ。

お母さん
お母さん

お母さんも昔から扁平足って言われてるの。

何か家でも出来ることないかしら。。

うっちー
うっちー

扁平足は放っておいては膝〜腰などの痛みに影響しかねません。

この記事を読んで早い内から対策していくようにしましょう♪

それでは『扁平足』についての解説を始めていきまーす!(๑˃̵ᴗ˂̵)و

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症状と病態

扁平足とは足の土踏まず(アーチ)が極端に減少してぺったんこになっている状態です。

本来では足が地面に着くと、足の土踏まず(アーチ)が保たれることにより、足の衝撃吸収がスムーズに出来るようになります。

扁平足になると足の衝撃吸収が上手く働かないために、足底腱膜炎外脛骨障害シンスプリントなどの障害になりかねないとされています。

そうなると足裏の痛み、脚のすねの痛み、足裏の内側の痛みが生じてきます(๑•́︿•̀๑)

扁平足になる原因は日頃の歩き方が影響しています。内股になるような歩き方や、歩いてる時に足先が外に向いている、足の指でしっかりと地面を蹴れていないなどの影響があります。様々な影響がある中でも、特に扁平足になる要因が『後脛骨筋こうけいこつきん』という筋肉の機能不全だとも言われています。

後脛骨筋は足の土踏まず(アーチ)を上に引っ張ってくれて、アーチを保つのに非常に大事な筋肉となっています。

日々の歩き方で土踏まず(アーチ)が潰れている状態では、後脛骨筋は本来の機能を果たせません。なので扁平足になっていくのですね。

ではなぜ後脛骨筋が機能不全になり、扁平足になっていくのかを次で説明していきたいと思います( •̀ᴗ•́ ) ̖́-

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痛くなるメカニズム

先ほど扁平足の原因は後脛骨筋の機能不全によるものだと話しました。
この後脛骨筋が上に引っ張ってくれているおかげで足のアーチが保たれているわけですね♪

この後脛骨筋が使えなくなると下の図↓↓の右側の図ように土踏まず(アーチ)が下がってしまいます。
正常では左側の図のように土踏まず(アーチ)が少し上に上がっています!それにより足の衝撃吸収が上手く出来ているのですね♪

下の図では右足のみを後ろから見ています↓↓
右側の扁平足を後ろから見ると、足が内側に倒れているのが分かるかと思います。
日頃の歩き方で足が内側に倒れやすくなっているのですね( ºロº)

ではなぜこういう扁平足になってしまうのか。。。(๑•́︿•̀๑)

それは日頃の歩いている中で、股関節(お尻周り)の筋肉が弱っていたり、内股気味に歩いていたり、足先が常に外側を向いていたりしていると扁平足(ローアーチ)になりやすいからなんです( ´༎ຶㅂ༎ຶ`)

下の図の左のようにお尻の筋肉が安定していると、骨盤を安定させるので重心位置にブレがありません。ですが、右の図のようにお尻の筋肉が弱いと立っている脚とは反対側に骨盤が倒れてしまいます。それにより重心位置が内側に向きやすくなり、足も内側に倒れてしまい扁平足を助長してしまうのです( ・᷄ᯅ・᷅ )

他にもガニ股で歩いているが足の指の力が弱く、扁平足になっている人もいます。
あとは日頃履いている靴やサンダルでもぺったんこになっていれば、扁平足になってします可能性はあります( ´ㅁ` ; )

痛くなってしまった時や足の形状が気になる方は整形外科で一度診てもらうことをオススメします♪そうすることで自分では分からない問題に気づけたりします。歩き方の影響履き物の影響など色々なことを教えてくれると思いますよ‎|•’-‘•)و

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セルフケアのポイント

それではセルフケアのポイントを教えていきたいと思います(*・ω・)

まず扁平足になると、踵上げの運動を行うと下の図のようになってしまいます。
正常での踵上げの運動は土踏まず(アーチ)が上に上がってきます。扁平足では踵上げの際に土踏まずが全然上に上がってきません。ではなぜこういう踵上げのやり方になるかというと最初の方で述べた後脛骨筋の機能不全が関わっているからなのですね(̨̡ ¨̯ )̧̢

こういう踵上げの状態は、歩行時ランニング時にも起きています( ºロº)
それでしっかりと地面を蹴れていないので足の痛みや脛(すね)の痛み〜膝の痛みなどに繋がっていくのです( ꒪Д꒪)···

では問題となっている後脛骨筋を上手く働かせるにはどうすればいいか解説していきます!

●後脛骨筋トレーニング

後脛骨筋トレーニング

まずはイスに座り脚を組みます。
そして鍛えたい脚を上にして、土踏まずが上に向くよう足を上に動かしていきます。

後脛骨筋以外の筋肉が働いてしまうのを防ぐために、足の指は手で曲げておきましょう。
これを痛くない範囲で1日に何回でも行っていきましょう。強度は、ややキツいぐらいで行うようにすると筋肉がつきやすくなります。

次に、踵上げの運動を行っていきますദ്ദി˶ー̀֊ー́ )✧

●踵上げ(カーフレイズ)

踵上げ(カーフレイズ)

先ほど扁平足では踵上げの際に、土踏まずが上がらないと話しました。
それも後脛骨筋が働きにくくなっているのが原因と分かったかと思います。
では後脛骨筋を優位に働かせる踵上げ(カーフレイズ)を教えていきたいと思います。

まずは鍛えたい方の足を地面に着けて、反対の足は軽く浮かせておきます。
そして転倒予防のために、イスや手すりなどを片手で掴んでおきます。
鍛えたい方の足を内側に向けながら、踵上げの運動を行っていきます。

小指側に体重をかけながら、土踏まずを上に上げるような意識で行っていきます!
これも痛くない範囲で、1日20〜30回を目安に行っていきましょう。慣れてきたら回数を増やしても構いません。ややキツいぐらいで行うと筋肉がつきやすいです♪

●梨状筋ストレッチ

梨状筋ストレッチ

なぜお尻周りの梨状筋ストレッチを行うのかと言うと、先ほども述べたように内股に固まっている人が多いので、このストレッチでお尻周りの柔軟性を改善していきます!
イスに座り伸ばしたい方の脚を組み、背中が丸まらないように身体を前に倒します。するとお尻周りがストレッチされていくと思います。

このストレッチも痛くない範囲で行い、1日に10秒キープの3セット行うようにしましょう♪

●中殿筋トレーニング

中殿筋トレーニング

中殿筋というのはお尻の筋肉です。先ほど述べた骨盤の不安定さを改善させる筋肉になります。
横向きに寝て、鍛えたい方の脚を開きながら天井の方に上げていきます。
その際に腰を反りすぎないように気をつけていきましょう。

このトレーニングは1日10回の3セット行うようにしましょう♪慣れてきたら回数を増やしても構いません。

●タオルギャザー

タオルギャザー

扁平足の人は、足の指を曲げる力も弱くなっています。
なので指を曲げる力をつけて歩いてる時に蹴り出しやすくしなければなりません。
この運動はタオルを掴んで離すを繰り返し行っていきます。それにより足の指を曲げる力がついてきます。

この運動は1日に何回行っても構いません。テレビを見ながらでも良いのでどんどん行っていくようにしていきましょう♪

●ゴルフボールマッサージ

ゴルフボールマッサージ

扁平足の人は足裏が硬くなっています。なのでゴルフボールでのマッサージをどんどん行っていきましょう!
これも痛くない範囲で、1日に何回でもマッサージしても構いません。
テレビを見ながらでもマッサージを行うようにしていきましょう♪

1日に全部の運動を必ず行わなければならないという事ではありません。毎日少しずつ無理せずに出来る範囲でセルフケアを行って下さいね٩(ˊᗜˋ*)و

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まとめ

扁平足について長々と解説してきました!!

扁平足には、日頃の歩き方やストレッチ不足など様々な影響があると分かってもらえたかと思います!足の形状には色々なパターンがあります!特に代表的なのが扁平足で、次に代表的なのはハイアーチとなっています。
↓↓↓↓こちらの記事も参考にどうぞ↓↓↓↓↓

この記事を参考にセルフケアを行ってみて症状が改善すれば良いのですが、改善しない場合はお近くの整形外科や整骨院で診てもらう方が良いと思います( ^-‘ )

足の状態や歩き方などをしっかり診てもらうことで、今後の生活の過ごし方が良い方向に変化していくと思いますよ♪

または靴やインソール(中敷き)はどのような物が自分に合っているかを説明してくれると思います‎|•’-‘•)و!

それでは今回も記事を読んでくれてありがとうございました\( * ॑˘ ॑* )

ではまたm(_ _)m

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参考書籍:足部・足関節 理学療法マネジメント 機能障害の原因を探るための臨床思考を紐解く など

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